だいぶ雪が融けてきました。
それでもまだ田畑には1m近く雪が積もっています。
去年の今ごろはだいぶ雪も融けていて、田畑はまだ雪の下だったけれども、作業場や育苗ハウス周りは土も見えてきていました。
今年はまだそこまで融けていません。
積もった雪の消雪作業に掛からなければならないのですが、その前に、春の作業が始まる前に、ということで有機農業の研修、視察に行ってきました。
行き先は長野県、松本市の自然農法センターと松川町。
自然農法センターは一昨年から栽培技術の指導を受けており、松川町は地元産の有機食材を学校給食に取り入れているということで、それらの現場の声を直接見聞きしようというのが目的です。
それにしても十数年ぶりの長野県。
前回はオートバイでのツーリング。
今回は冬、そして研修ということで鉄路による旅。
特に鉄道好きでもないので、長い道中は100%読書タイム。
出発点、新庄駅は新庄ゆかりの作家、今村翔吾さんが『塞王の楯』で直木賞を受賞したということで、すっかり今村祭状態。
立ち並んだ立て看板やら、垂れ幕やらにぎやかです。
でも今回持参したのは伊東潤さんの『北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録』と『峠越え』。
持参したといっても電子書籍。本当は文庫派なのですが、多少なりとも荷物を少なくしたいということと、急激に進んだ老眼対策。
文字を大きく出来る電子書籍はなんともありがたいです。
山形新幹線乗車、さっそく読書開始。
『北天蒼星』は戦国時代、小田原北条家に生まれ、上杉謙信の養子となり、謙信の死後同じく養子だった上杉景勝と後継を争い、やがて敗れ去った上杉景虎の物語。
運命に翻弄され続ける景虎、最初から最後まで翻弄されっぱなし。そして敵対する直江兼続の憎々しさったら。
権力を得るためならどんな悪行にも手を染める極悪人。これでもかってくらい嫌なやつに描かれています。
歴史ドラマや小説では有能で義に厚い忠臣。超いい人。のイメージの強い兼続が、敵役とはいえ、すごい描かれよう。
以前読んだこの小説の姉妹編『武田家滅亡』にもチラッとだけ顔を出して、嫌なやつに描かれてるなあって思ったのだけれど、今回は完全に嫌なやつ。
ドラマとかで登場しても、もう素直には見られないくらいの、トラウマ級の嫌なやつでした。
そうこうしているうちに大宮乗り換えで長野まで、初北陸新幹線。
長野から各停で松本まで。
朝出発して夕方着。
松本、遠いな。
ホテルチェックイン前に、いつも通販で種を買っている『つる新種苗』さんを訪問。
ちょうどいい黒豆無いかな、と相談したところ、ちょうど良さそうなのが来週入荷との情報。帰ってからまたネットで注文します。
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