目が回るほど忙しかった秋の収穫作業がやっと一段落つきました。
雪が積もる前に温泉に行こうと。
身体の疲れもそうだけど、とにかく頭をクールダウンしたい。
本格的に積もってくれば毎日除雪作業で家を離れることが出来なくなるので、今のうちになんとか一泊だけでもと、思い切って出掛けてきました。
一泊二日のプチ湯治です。
行き先は車で一時間ほどの宮城県鳴子温泉郷。
鳴子、東鳴子、川渡、中山平、鬼首の五つの温泉地から成る鳴子温泉郷。宿泊するのは東鳴子温泉の『初音旅館』。
コロナ前はしょっちゅう鳴子に通っていたのですが、いつも日帰り入浴。
この旅館はなかなか日帰り入浴を受け付けていなくて、入ったことがなかったのです。
一泊五千円弱のアメニティ無し、素泊まり自炊コース。それに冬期暖房のファンヒーターが+700円。
ほんとは朝から宿に入ってひたすらボーッとしていたかったのですが、チェックインは午後三時からとのこと。
なので、どこか立ち寄って時間を潰そうと。
新庄から向かうと一番近いのが中山平温泉。
以前『鳴子らどん温泉』だった宿が『蛇のゆ湯吉』としてリニューアル。
新たに露天風呂も出来たのというので、行ってみました。
らどん温泉だった頃の建物はそのまま。
一段下って自炊湯治専門宿『東蛇の湯』があった場所に新しい露天風呂が。その隣にはオートキャンプサイトも出来ていました。
さっそく浸かった露天風呂。川に面して対岸には広葉樹の茂る山。紅葉の時期が過ぎ、葉っぱはほとんど落ちていたけれど、その時期の見事な景観が想像できます。浴槽もかなり広く開放感は満点、やや緑掛かった硫黄の香るヌルヌルの湯は適温でいつもまでも入っていたくなる感じでした。
暖かい季節なら日帰りでキャンプサイトを借りて、一日温泉に浸かりまくるってのもよさそう。
軽く昼食を済ませ、まだ時間があるので鳴子温泉の温泉街をブラブラ。
平日でもひと目で観光客とわかる老若男女がちらほら歩いています。
日常品を商う昔からのお店が並ぶ通り、スナックや居酒屋がある通り、そして土産物屋が並ぶ駅前、巨大な温泉ホテルが頭上を覆う坂道。その一角にちょこんと建つ共同浴場『滝の湯』。木造の風情ある佇まい。
入る気はなかったのだけれど、時間を持て余してついつい入浴。
丸太をくりぬいたでっかい樋から白濁の硫黄泉がどばどば掛け流されています。
いつ入っても熱いのですが今日は特別熱い。45℃以上は確実にあります。46〜47℃くらいあるか?
苦行に耐え、表に出ると番台にいたオバチャンが「今日の熱さは年に数日しかない」なんて言っていた。
キツかったけど満足感でいっぱい。
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